給食会のしごと
WORK

「給食会」とは言っても、直接食事を作ることが仕事ではありません。
月ごとに決まるメニューに合わせて、まずは食材を選び納入業者にはたらきかけます。
見積もりからコストパフォーマンスの高い業者が選ばれ、
そこからさらに確認や検討を重ね、
ようやく発注にいたります。

必要な給食の材料を一括購入するメリットとしては、
食材の品質・規格が統一され、衛生管理がしやすくなること、
まとめ買い効果で、保護者の方の経済的負担が軽くなり、
地域による格差も起こらない点などが挙げられます。

こうして、より安価で安全な食材が子供たちの健康を常に支えているのです。
給食の望ましい在り方を”創る”、それが給食会の仕事です

たのしい給食

富山市では、すべての幼稚園・小学校・中学校で給食を実施しています。
戦後の食糧不足などを背景にスタートした日本の学校給食ですが、バランスのとれた食事で子どもたちの健康を維持するだけでなく、 近年では、自然の恵みへの感謝の気持ちを育てる情操教育の面からも注目されています。

また子どもたちにとっての給食は、いつの時代もそうであったように学習の緊張感から解き放たれる、楽しいひとときです。 学校生活の中の給食時間は、準備当番や食事を通して友情を育み、社交性を身につけていった思い出の場面としていつまでも心に残ることでしょう。 給食会では、楽しくおいしい給食で、子どもたちの心と体の成長を見守ります。

“食育”の大切さ

近頃、何かと話題の“食育”。
国民ひとりひとりが、生涯を通じて健全な食生活を実現するため、
食について考える習慣や知識を身に付ける機会が、いま必要とされているからです。

日本の食糧自給率の低さに同調するかのように、
家庭での食事内容が欧米化し味覚の好みも変化していく中で、
日本人に合った食事とはどんなものなのか、
あるいはどんな食材が富山らしいのかといった、
食にまつわるあらゆる情報を学校給食は発信しています。

多感な時期の食生活の一部を預かる給食は、
子どもたちが幅広い食文化の体験を積む場であり、 また食物が口に入るまでには
どれだけたくさんの人が関わっているのかなど、
社会の仕組みそのものを学ぶ役割も担っています。